「海外から日本の動画配信サービスを使いたい」「公共Wi-Fiでの通信を安全にしたい」などの状況でVPNの導入を検討しているけれど、そもそもVPNについて詳しく知らない方は多いのではないでしょうか。
VPNとは、インターネット上で自分の通信を暗号化し、別の場所にあるサーバーを経由してネットに接続できる仕組みです。
たとえば、海外から日本の動画サービスにアクセスしたいとき、VPNを使えば日本国内から接続しているかのように見せることができます。
また、公衆Wi-Fiなど安全性の低い通信環境でも、VPNを使えば通信内容が暗号化され、第三者に通信を覗かれるリスクを減らすことが可能です。
- そもそもVPNとは何か、どんな仕組みか
- VPNを利用するメリット・デメリット
- おすすめのVPNサービス
主に上記3点についてわかりやすく紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。
VPNとは?どんな仕組み?

VPNとは、公共の回線上に仮想的な専用トンネルを作り出し、外部から中身が見えないようにした状態で通信を行う技術です。
VPNの核となる機能が暗号化。送受信するデータをすべて暗号化することで、仮に通信内容を傍受されたとしても、中身を読み取ることができなくなります。
この暗号化によって、パスワードやクレジットカード情報などの重要なデータが保護されます。
さらに、VPNサーバーを経由することで、実際の接続元とは異なる場所からアクセスしているように見せかけることができます。
たとえば、アメリカに滞在中に日本のVPNサーバーに接続すれば、ウェブサイト側からは、日本からのアクセスとして認識されます。
この仕組みが、地域制限のあるコンテンツを視聴する際に役立ちます。
日本におけるVPNの認知度
日本ではVPNの認知度がまだ低く、NordVPNが行った調査では日本の認知率は31%と、調査対象23カ国の中で最も低いことが明らかになりました。
日本に次いで認知度の低かったベルギーやポーランド(各64%)と比べると33%もの差。
この結果から、日本ではまだVPNの存在や利用方法が十分に浸透していないことがわかります。
参考:PR TIMES「日本だけ取り残される「VPN後進国」、認知率・利用率とも23カ国で最低の結果に」
VPNが必要になる場面

VPNは、日本ではまだあまり知られていませんが、日常生活の中でも、意外と「VPNがあったら便利だな」と思う場面は多いです。
ここでは、VPNが実際にどのような場面で活用できるのかを見ていきましょう。
フリーWi-Fiを使うとき
カフェや空港、ホテルなどで提供されているフリーWi-Fiは便利ですが、セキュリティ面でのリスクがあります。
これらの公共ネットワークでは、通信内容が暗号化されていないことが多く、同じネットワークに接続している第三者に情報を盗み見られる危険性があります。
実際に、偽のWi-Fiアクセスポイントを設置して利用者のパスワードやクレジットカード番号、住所や電話番号といった個人情報を盗む手口も存在します。
VPNを使用すれば、フリーWi-Fi経由でも通信が暗号化されるため、こうしたリスクを大幅に軽減できます。
海外から日本のサービスを利用するとき
いくつかの日本の動画配信サービスやウェブサイトは、海外からのアクセスを制限しています。
たとえば、欧州地域からYahoo JAPANにアクセスしようとすると、個人情報保護規制の関係でサービスが利用できません。
動画配信サービスのAbemaTVやDAZNなども、海外からは視聴できない仕様になっています。
しかし、日本のVPNサーバー経由で接続することで、これらの制限を回避し、海外滞在中でも日本と同じようにサービスを楽しめます。
海外限定コンテンツにアクセスしたいとき
反対に、日本からは視聴できない海外限定のコンテンツも数多く存在します。
動画配信サービスでは、配信権の関係で国ごとに視聴できる作品が異なるのが一般的です。
海外のVPNサーバーを選択することで、その国でしか見られないコンテンツにアクセスできるようになります。
VPN利用で得られる3つのメリットと3つのデメリット

VPNを導入することで、セキュリティ面だけでなく、さまざまな利点も得られます。メリットが多いVPNですが、利用にあたって知っておくべきデメリットもあります。
導入を検討する際は、VPN利用の主なメリット3つとデメリット3つを検討材料にしてみてください。
メリット①セキュリティの強化
VPNの最大のメリットは、通信の安全性が向上することです。
通信内容が暗号化されることで、盗聴(通信内容の盗み見)や改ざんのリスクが大幅に低減します。公共のネットワークを使う際も、安心してインターネットを利用できます。
また、VPNを経由することで自分の本当のIPアドレスや位置情報が隠され、オンラインでの行動を追跡されにくくなります。
自宅やカフェなど、会社以外の場所から業務システムにアクセスする際も、情報漏洩のリスクを抑えられます。
メリット②地域制限の回避
VPNを使うことで、海外から日本の動画配信サービスやウェブサイトを利用できます。
これは、VPNを通すことで、あたかも日本国内からアクセスしているように見せられるからです。
たとえば、出張中に日本のテレビ番組やドラマを見たい場合、通常は地域制限で視聴できませんが、VPNを使えば問題なく視聴できます。
また、オンラインショッピングや銀行サービスなど、普段使っている日本のウェブサービスも海外から安全に利用できるので、出張や旅行中に「使えない!」と困ることがなくなるのも大きなメリットです。
メリット③海外サイトへの快適なアクセス
日本から海外に設置されたVPNサーバーを経由することで、その国のウェブサイトに現地から接続しているのと同じような速度でアクセスできます。
たとえば、海外のECサイトで買い物をしたり、海外の動画配信サービスをスムーズに視聴したりするときに役立ちます。
デメリット①月額費用がかかる
信頼性の高いVPNサービスは基本的に有料です。
料金は月額500円から1,500円程度が一般的で、継続的なコストが発生します。
無料サービスには後述するリスクがあるため、有料サービスの利用が推奨されます。
デメリット②一部サービスで利用制限がかかる場合がある
VPN接続を検知して、アクセスをブロックするウェブサイトやサービスも存在します。
また、ボット対策システムが導入されているサイトでは、頻繁に「私はロボットではありません」といった認証画面が表示されることがあります。
サービスによっては、VPN利用が規約違反となる場合もあるため、事前の確認が必要です。
デメリット③無料VPNは危険性がある
無料VPNサービスの中には、セキュリティ対策が不十分なものが存在します。さらに、以下のような制限があることが多いです。
- 月間のデータ通信量に上限がある
- 接続できるサーバーの数や国が限られている
- 通信速度が遅く、動画視聴などが困難である
- 広告が頻繁に表示される
また、無料でサービスを提供できる理由が明確でない場合、ユーザーのデータを第三者に販売したり、別の目的で利用したりしている可能性があるので注意が必要です。
VPN利用時の法的注意点

VPNは便利なツールですが、使い方によっては法律や規約に抵触する可能性があります。
安心して利用するために、押さえておくべきポイントを紹介します。
サービス規約の確認が必要
各種オンラインサービスの利用規約で、VPN経由のアクセスが禁止されている場合があります。
たとえば、一部の動画配信サービスでは、地域制限を回避する目的でのVPN利用を規約で禁じています。
違反が発覚すると、アカウント停止などのペナルティを受ける可能性があるため、利用前に規約を確認しましょう。
国による規制、日本では合法
日本を含む多くの国では、VPNの利用自体は合法です。個人のプライバシー保護やセキュリティ強化を目的とした使用は、問題ありません。
ただし、ベラルーシ、北朝鮮、イラク、トルクメニスタン、オマーンではVPNの利用は違法です。
さらに、ロシアや中国など、一部の国ではインターネット規制の一環として、政府が認可していないVPNの使用を制限しています。
こうした国では、個人的な使用であってもリスクが伴う場合があるため、渡航前に現地の法律を調べておくことが重要です。
高機能を備えたおすすめのVPN
おすすめのVPNサービスは、世界中で多くのユーザーに利用されている「NordVPN」です。
特徴は、ノーログポリシーを採用している点で、ユーザーの接続履歴が保存されることはありません。
さらに、この方針は独立監査機関によって定期的に確認されており、技術面・運用面ともに適正に運用されていることが証明されています。
通信はAES-256をはじめ、NordLynx(WireGuardベース)やOpenVPN、IKEv2-IPsecなどの強力な暗号方式で保護されており、安全性は高いです。
2025年12月現在、世界177ヵ所に8,800台以上のサーバーを設置しており、通信速度も安定しているといわれています。
さらに、最大10台まで同時接続が可能で、PCやスマホ、タブレットなど複数端末で使う人にも便利なのが嬉しいポイントです。
参考:PR TIMES「NordVPN、「ノーログ監査」を実施し、プライバシー保護の徹底を証明」
まとめ
VPNは、インターネット通信を暗号化し、プライバシーとセキュリティを守るための重要なツールです。
公共Wi-Fiを安全に使いたい方、海外から日本のサービスにアクセスしたい方など、さまざまな場面で活用できます。
無料サービスにはセキュリティ上のリスクがあるため、VPN導入を検討中の方は、信頼できる有料VPNサービスを選ぶことをおすすめします。
自分の利用目的に合ったサービスを選び、より安全で快適なインターネット環境を実現しましょう。
